白砂青松の浜づくりプロジェクトⅡ

白砂青松の浜づくりプロジェクトⅡ

   

活動目的

・熱風乾燥カキ殻を用いて底質中の硫化水素を抑制することで水質浄化につなげ、底生生物を増やすことで、水産資源の回復を図ります。

・白砂青松の浜を創造し、人々の海への関心を高め、地域の賑わいにつなげます。

 

ホームページ:

https://pc.tamemap.net/3400001/profile/21504463?locale=ja

 

広島湾再生行動計画の目標

個別目標1:多様な生物を育む、恵み豊かな里海を創生する。

個別目標2:人々が行き交う、賑わいと癒やしの水辺空間を創出する。

個別目標3:自然や歴史・文化的資源を活かし、水辺の美しい景観を保全する。

 

活動概要

 「白砂青松の海」と言われた瀬戸内海。それが1970年代以降著しく汚濁したことに対し、その後40年に渡る流入負荷削減対策により貧栄養と言われるほどに透明度が増加した。水がきれいになったものの、底質に溜まった泥は黒く「白砂」ではないのが現状です。

 本プロジェクトでは、熱風乾燥カキ殻を用いて「白砂青松」の浜を創造し(景観)、水資源の回復(環境)と底生生物・水産資源の回復による「豊かな海」(食)を取り戻すことで、浜を「賑わい」と「やすらぎ」の場にしていきます。

 カキ殻を環境改善材として地域内で有効活用して循環させることで、「地域循環共生圏」を形成します。本プロジェクトに魅力を感じてくれる関係者を増やしてゆくことで、それらの人々が子々孫々将来にわたって住みたくなる地方を創生したいと考えています。

 本プロジェクトは地御前干潟(廿日市市地御前)で実施しますが、得られた成果や知見は広島湾のその他の場所へのさらなる展開が期待されます。

本プロジェクトは、マイクロンメモリジャパン株式会社から資金提供を受けて実施するものです

【評価指標】

 ・干潟の保全・再生面積:目標2.8ha

 ・底質中の硫化水素濃度:数ミリグラム/L(生物生息にとって危険レベル) → ゼロ

 ・訪問者数:プロジェクト開始前の2倍

アピールポイント

・干潟の環境改善プロセスを実感できます。

・干潟の生物相の変化・バイオマスの増加を観察できます。

・循環型社会の形成に貢献していることの喜びを感じられます。

 

活動時期・頻度等

・カキ殻を使った干潟改善作業+生物観察会を年2回程度開催(できるだけ土日や夏休み)

・調査データを交えた勉強会(報告会)年1回

・宮島管弦祭への積極的な参加

 

主な活動場所(地御前干潟)

 

実施体制

実施主体:流域圏環境再生センター、広島県環境保健協会

プロジェクト長:山本 民次(流域圏環境再生センター 所長)

協  力:地御前漁業協同組合、卜部産業株式会社、丸栄株式会社